主な疾患と治療

尿潜血陽性

様々な原因が考えられますが、大きく分けて糸球体性、非糸球体性に二分されます。

  • 糸球体性とは腎臓からの血尿で、尿に出る赤血球が変形したり、尿蛋白が出てきたりします。糸球体性の血尿の場合、腎炎の可能性があり、採血検査や場合によっては腎生検など必要になる場合があります。
  • 非糸球体性の場合、泌尿器科疾患が多く含まれます。尿の通り道は腎臓から尿道まであり、どこから出血してもおかしくはありません。結石や膀胱炎など良性の病気がある一方、見逃せない病気が癌です。 膀胱の癌である膀胱癌の多くは、血尿により発見されます。また膀胱癌は喫煙との関係が言われております、タバコを多く吸われる方は要注意です。 通常検査は超音波、尿の中に癌細胞がないかどうかの検査、軟性膀胱ファイバー等を行います。

尿潜血陽性

治療

尿潜血陽性 治療

原因により大きく治療が異なります。 糸球体性で更に精査が必要な場合は腎生検が必要です。 その場合、適切な医療機関に紹介します。 結石の場合は症状がある場合や結石の大きさ、位置もそれぞれ異なりますので、治療法も様々です。その都度ご説明いたします。癌と診断された場合、どこまで癌が広がっているか検査をする必要がありますが、最終的に手術や放射線、抗がん剤治療が必要となります。その場合、治療を担当する病院に紹介いたします。 また精査により原因不明なことは多く、その場合は経過観察となります。