尿路感染とは、通常、腎、膀胱、尿道、(男性であれば前立腺、精巣上体も含む)に尿道から細菌が入り感染するものです。よく知られている一般的な膀胱炎の症状は、頻尿、排尿時痛、尿の濁りです。
膀胱炎のみでは高熱は出ませんので、尿路感染で高熱が出た場合、腎盂腎炎や前立腺、陰嚢に感染が及んでいる可能性があります。尿路感染が重症になると敗血症になる場合があり、早期に適切な治療が必要です。
通常感染を引き起こした原因菌により抗生剤治療薬が異なります。
原因菌特定には培養と言って数日を要します。経過、症状により経験的にお薬を処方し、内服してもらいますが、原因菌が特定された後、必要があれば治療薬を変更いたします。
通常飲み薬ですが、性感染症の場合、注射が必要になる場合があります。
また尿路感染の原因が、結石や尿路通過障害の場合、ドレナージと言って、尿の通過を良くしなければ改善しない場合があります。