おねしょ（夜尿症）の原因は大きく分けて２つあります。一つは、寝ている間に作られる尿の量が多い場合です。水分を取り過ぎの場合ありますが、それ以外に抗利尿ホルモン（尿を濃縮させるホルモン）の分泌が少ないと尿がたくさん作られてしまうため、おねしょをしてしまいます。もう一つの原因は尿をためる膀胱が小さい場合です。膀胱が小さいと尿がたくさんためられず、おねしょをしてしまいます。

おねしょをする子どもの割合は幼稚園年長児（５～６歳）で約１５％、小学校１～２年生で約１０％、小学校５～６年生で約５％程度です。夜尿症は小学校高学年でもクラスに２～４人程度いるとされる頻度の高い病気です。夜尿症は自然に治る場合もありますが、医療機関で適切な診断・治療を受けることで、２～３倍治る率が高くなるといわれています。また、成人になってもおねしょが続く場合もあります。

おねしょはお子様が自信をなくしてしまったり、学校での生活や心理面に大きな影響を与えることもあります。また、おねしょ続く場合は他の病気が隠れていることもあります。おねしょが続く場合は一度医療機関に相談してみてください。