健康診断で腎機能異常を指摘された方は・・・
腎臓は、背中側の左右に1つずつある臓器です。血液をろ過して老廃物や余分な水分を尿として体の外へ排出するほか、血圧や体内の水分・塩分のバランスを保つなど、健康を維持するために大切な働きをしています。腎臓の働きが低下している状態を腎機能異常といいます。血液検査の「クレアチニン」や「eGFR」、尿検査の「蛋白尿」などから腎臓の状態を確認します。
クレアチニンとは筋肉を動かすときにできる代謝産物です。血液中のクレアチニンは腎臓でろ過され、尿として体の外へ排出されます。腎臓の働きが低下すると、クレアチニンを十分に排出できなくなり、血液中のクレアチニン値が高くなります。
eGFRとは、腎臓が血液中の老廃物をどのくらい取り除くことができるかを示す数値です。血液中のクレアチニン値や年齢、性別などから計算します。一般的に、eGFRが低いほど腎臓の働きが低下していることを示します。
蛋白尿とは、本来はほとんど尿に出ない「たんぱく質」が、尿中に多く出ている状態です。腎臓には、血液中の必要な成分を体に残し、老廃物を尿として排出する働きがあります。腎臓が痛むと、この「ろ過する機能」に異常が起こり、たんぱく質が尿に漏れ出ることがあります。
腎臓の働きが徐々に低下する病気に慢性腎臓病という病気があります。健康診断で「尿たんぱく」を指摘されたり、血液検査でeGFRの低下が3か月以上続いたりすると、慢性腎臓病と診断されます。初期はほとんど自覚症状がありませんが、進行するとむくみや高血圧、貧血などを引き起こし、重症化すると透析が必要になることもあります。
慢性腎臓病は、早期発見・早期治療がとても大切です。健康診断で尿や腎機能の異常を指摘された方は、そのままにせず、お気軽にご相談ください。
【検査について】
尿検査:潜血や蛋白が出ていないかチェックします。蛋白が出ている場合は、何g出ているかの検査 も行います。
超音波検査:腎臓の大きさ、形に異常がないか、腫瘤などの出来物がないかチェックをします。
血液検査:腎臓の病気に関する詳しい項目の血液検査を行います。
